菊泉 ひとすじロゼ

赤色酵母を用いた薄紅色のawa酒。ロゼタイプとしては、世界初となるawa酒です。赤色酵母は他の酵母と比べて発酵力が弱いため、仕込み方法や発酵温度管理に細心の注意を払いながら、もろみを発酵させ、きれいなピンク色に仕上げました。また、二次発酵後には低温で熟成させ、微細な泡を酒に封じ込めたことで、グラスの底から、ひとすじのきれいな泡が立ち昇ります。完熟イチゴを連想させる甘く濃厚な香りと、ひとすじの泡が繊細な酸味とまろやかな味わいを醸し出しています。

文久三年、埼玉県小川町にて創業。明治三十三年に地の利と水の利を求め、中山道深谷宿の街道沿いに蔵を構えました。以降、全高20メートルを超える煉瓦製の煙突をシンボルに、深谷の地酒として長年親しまれてまいりました。平成十九年、六代目当主である滝澤英之が南部杜氏である先代親方を引き継ぎ、自ら杜氏に就任。受け継がれてきた伝統を礎に、新たな技術と価値観を取り入れながら挑戦を続けています。手造りのイノベーションを掲げ、近年では本格的なスパークリング日本酒の開発に注力しています。