純米吟醸「初穂乃香」

地元農業者とともに蔵人も栽培に参加し生産された「露葉風（つゆはかぜ）」のみで醸した純米吟醸酒です。「露葉風」は、奈良県固有の酒米で、山間部での栽培に適した品種であることから、平坦地である香芝市内での栽培は困難が予想されましたが、田圃の水の管理を工夫し、香芝初の栽培に成功しました。フルーティな香りと、その後にくる酸味、少しクセのある含み香、そして「露葉風」独特の立体感のあるコクが特徴。ちなみに、「初穂乃香」という銘柄は、‘香芝で初めて実った穂’という意味で名付けました。

『地産地醸』をスローガンに地元・香芝産の原料米のみで醸造した正真正銘の地酒シリーズです。地域で栽培された米で、地域の酒蔵が酒を造り、それを地域、全国、そして世界に向けて販売する。香芝マインドシリーズの製造プロセスには、「地元農業の振興」、「酒造りを通じた伝統技術と文化の継承」、「世界に向けた日本食文化の発信」という目的があり、これらプロセスに携わる人々に「やりがい」や「誇り」、そして「利益」をもたらすことで、将来にわたって持続可能な生産体制を構築したいという願いが込められています。これは、近年、国際社会の共通目標とされるSDGsの理念にも一致する取り組みです。